--  お知らせ2016 --
 



【小学校の算数教科書と中学の教科書・学校問題集について、教科書改訂にと
 もない、授業でのあつかい方を部分的に変更しました】 (2016年10月20日)

《 小学生 》
・週1日の方
・週2日以上の方
・私立中学等を学科テストで受験される方と発展問題中心に学習をご希望の方

《 中学生 》 
・学校指定問題集を家庭学習して、分からなかったところを塾で質問すること
 ができる方と、学力的に余裕がある方
・習い事等でスケジュール的にいそがしく、塾で学校指定問題集をせざるを得
 ない方
・基礎中心にていねいに学習し、標準的な学習内容の習得を目標とされる方
・数学が特に苦手な方(小学校高学年および中学1年生内容の理解が困難なケ
 ース)
・軽度学習障害の方への対応

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2015年に小学校教科書が、2016年に中学校教科書が改訂されました。以前のものに比べて、説明が詳しくなり問題が増えました。小中学校ともページ数が1割ほど増しています。

教科書に載せられた演習問題が増え、問題集として活用しやすくなりましたので、塾教材中心の学習スタイルを一部変更します。夏休みに入るころから一部の生徒さんで先行試行していましたが、その結果を踏まえて、次のように変更します。

(中学英語は、以前から教科書本文の予習と、時間が許す限り、スラッシュリ
ーディングを基にした、教科書本文の暗唱練習をしていました。)


小学生

教科書改訂にともない学校の授業であつかう内容が増えました。そのため、週1日で進められる教科数は、特に苦手でなくても、時間的に1教科でていっぱい、という実状でした。

高崎市の公立小学校では、算数の授業は、難しい内容は進度別(学力別)に2クラスに分けて進めています。進度が速いクラスでは、かなり難しい問題までプリントで課されます。また、大雑把なクラス分けから、進度が速いクラスの生徒さんすべてが、授業内容を理解しているとは限りません。

算数のテストは共通ですが、小学校で数年間に学習する内容には、避けがたい差が生じます。この点にも配慮しました。
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 週1日の方
 算数は、教科書と学校の宿題プリントを活用して進めます。

  改訂された算数教科書には、ゆとり教育の時は発展問題とされた問題
  が、標準問題として取り上げられています。
  高崎市の公立小学校で、進み方が速いクラスの小学生が学習するプリン
  トには、中学校で標準問題として定期テストに出題される問題さえあり
  ます。( 順列組み合わせや図形の計量問題など )

 塾問題集は、学校で授業の進み方に余裕がある時と夏休みや冬休みなどに、
 補習に利用します。教科書とプリントの復習が簡単にすんだときは、塾問題
 集から発展問題を選んで練習します。

 学校の授業と家庭学習でわからなかったところを復習してから、教科書を予
 習します。学校の授業に沿って教科書を予習し、授業に積極的に参加できる
 ようにします。

 学校の授業や宿題でわからなかったところを毎回質問していただくことで、
 学校授業と家庭学習への動機づけとします。

 中学校へ進学してから、『学校の授業に合わせて家庭学習する習慣』へつな
 がる、基礎作りをします。


 教科については各人各様です。

 算数のみ国語のみのように一教科に専念することもできます。

 中心に学習する教科を1つ決めて、臨機応変に、例えば学校のテスト前に理
 科や社会をすることもできます。これは、週1日の場合、算数が苦手でない
 方向けです。
 
 標準学習時間は90分ですが、高学年で意欲的な方は、120分まで延長す
 ることができます。              ≪ backページトップへ戻る


 週2日以上の方
 時間的余裕がありますので、毎回、教科書に載せられた練習問題と学校で配
 られたプリントをした後に、塾問題集で学習します。

 塾問題集で学習する際は、一人一人のさしあたりの学習課題(学力目標)を考
 慮して内容を選択します。


 週2日の場合、そのうち1日分の授業時間で、学校の授業に合わせて算数を
 進められますから、もう1日分の授業時間に、国語と、また選択された場合
 は他教科を進める事もできます。

 理科と社会は、学習効率の良い塾教材を使用します。国語は、特に苦手でな
 い場合は、塾教材を使用します。
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 私立中学等を学科テストで受験される方と発展問題中心に学習をご希望の方
 塾問題集中心に進めます。学友舎で使用している共通教材は、標準的な難易
 度の問題が中心ですが、新島学園や本庄等の、近隣の私立中学受験にも対応
 しています。
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中学生

小学校で算数について進度別にクラス分けをしていることもあり、中学進学時
の学力差と家庭学習習慣の違いを考慮せずに、一律に進めることが難しくなり
ました。

その点に配慮して、学習の進め方にいくつかの選択肢を工夫します。
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 学校指定問題集を家庭学習して、分からなかったところを塾で質問すること
 ができる方と、学力的に余裕がある方
 今まで通り塾教材中心に学習します。
 大方の中学校で、学校問題集の宿題が時間的に負担になっています。塾問題
 集で標準的な内容の理解を確認し、必出事項を練習してから、学校問題集の
 発展問題へ進むなど、限られた時間を活用します。


 定期テストで平均点から上で得点を伸ばすことが課題の方になります。各教
 科とも、基礎的な内容は、学校の授業と家庭学習でおおかた理解している方
 がほとんどですので、標準的から発展的内容の学習が中心になります。

 平均点から上で学力を高めるには、ケアレスミスを防ぐ具体的手立てと、判
 断力を問う問題の練習が必要になります。

 そのために、塾の時間に正解した問題についても、内容理解のチェックと要
 点の確認を増やします。自己流では限度がありますので、理解を高めるため
 に、講師からの質問と補足練習を増やします。


 学校ワークと宿題プリントの進みぐあいをチェックする機会を増やします。
 特に質問はなくても、時々、塾に持ってきていただいて、必要な部分を補習
 します。


 英語を選択されている方は、引き続き、スラッシュリーディングを応用した
 暗唱練習をします。              ≪ backページトップへ戻る


 習い事等でスケジュール的にいそがしく、塾で学校指定問題集をせざるを得
 ない方
 5教科とも学校指定の問題集を活用して進めます。練習方法や問題の解き方
 についての工夫は、塾教材を使用した時と同じように説明し練習します。

 塾教材は学校の問題集に比べて、標準的内容の理解と練習が効率的にできま
 す。学校ワークが些末なことにこだわりすぎていたり、突然難しい問題が載
 せられているときは、塾問題集で学習してから学校問題集へ進みます。

 定期テスト直前に学校の宿題が残っていて、塾としてポイント練習ができな
 くなる事態をふせぎます。

 英語を選択されている方は、今まで通り教科書本文の予習と、時間が許すか
 ぎり、スラッシュリーディングを応用した暗唱練習をします。


 また、学校の問題集に載せられた難問(B問題やチャレンジ問題)について、
 塾としての位置づけを変えます。

 今までは、個人ごとの当面の成績目標から、例えば、80点が目標の場合、
 それに必要な問題を選んで練習し、定期テストで正答率が1割以下というよ
 うな難問はあえて無視しました。

 そうした場合、要領よく、最低限の勉強で点を取ろうという姿勢に陥ること
 があります。極端な場合、学年が進むにしたがい、高校受験に向けて、学力
 が下がり続けます。

 後日、定期テストでは解答できなくても、難しい問題に挑戦することは、思
 考力を高めるために大切です。学校指定問題集のB問題やチャレンジ問題に
 も挑戦します。
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 基礎中心にていねいに学習し、標準的な学習内容の習得を目標とされる方
 5教科とも、学校教科書と学校指定問題集と宿題プリント中心に進めます。
 英語を選択されている方は、今まで通り、教科書の予習とスラッシュリーデ
 ィングを応用した暗唱練習をします。

 学校ワークのB問題 ( 中学3年で正答率が3割以下のような問題 ) について
 は、部分的に省略して、5教科とも、基礎から平均的な問題のくりかえし練
 習に時間をあてます。

 数学については、教科書の例題の説明もします。教科書に載せられた練習問
 題が解けるかもチェックし練習します。


 小学校から今まで、自発的な学習習慣がなく、学校指定問題集の宿題は、問
 題集の付録解説を参考にしても、一人でする事が難しいことがあります。そ
 のため、テスト直前に宿題がたまってしまいがちです。
 学校の教科書と問題集を中心に勉強することで、学校の授業に合わせて学習
 する習慣をうながします。


 また、塾教材中心に学習を進めますと、塾で(だけ)勉強して要領よく点を取
 ろう、という姿勢を助長してしまうことがあります。しかし、最近の中学校
 定期テストは、頑張って家庭学習していても、平均点が60点台になるよう
 に作られています。

 小学校ではありませんから、どの教科も、週2日塾で勉強するだけでは限度
 があります。毎日の家庭学習が必要です。教科書と学校問題集を、学校の授
 業に合わせて進めることで、家庭学習を進める一助とします。

 今までも、学校の宿題と指定問題集については、家庭学習で一人でできそう
 な問題は意図的に塾ですることを避けて、家庭学習をうながしました。
 塾では、一人でするには難しい問題を選んですることで、家庭学習のペース
 メーカーとしました。


 家庭学習する際の方法を詳しく実演して練習するなど、家庭学習をうながす
 ために工夫してきました。引き続き、一人一人内容を工夫します。
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 数学が特に苦手な方
 (小学校高学年および中学1年生内容の理解と計算が習得困難なケース)
 まれに、数学が特に苦手で、中学1年生の2学期に図形単元に進む前は、基
 礎的な計算練習に、塾の学習時間のほとんどをあてる必要があることがあり
 ます。

 学友舎としましては、他教科の学習ができなくなりますので、そのようなこ
 とは、営業・広告的観点からも、可能なら避けたいところです。

 しかし、この期間に計算の基本を練習しておかないと、2年生以降、図形以
 外の学習内容がほとんどすべてわからなくなります。そこで、塾の時間のほ
 とんどを数学にあてる事があります。

 学友舎は、少なくとも1年生の秋までは、いわゆる暗記科目に振ってテス
 ト総合点を高めるのではなく、数学の練習に時間をあてて、数学に関連し
 た高校までの学習の可能性を、大切にされることをお勧めしています。

 学友舎では、職業倫理として、少なくとも1年生の秋までは、そのような
 可能性にかける方針でご指導させていただきます。


 理解と習得困難の原因が、怠学( 単純な勉強嫌い )による小学校3年生程度
 からの学力不足のケースは、1年生の夏休み明けくらいまでに補習ができ
 ます。

 中学1年生の4月からさかのぼり補習を進めて、1年生の秋に、小学校高学年
 の学習内容の理解が難しいケースは、怠学以外の要因が考えられます。その
 場合は、次の項をご参照ください。

 この件に関しての学友舎の対応の一端は、お知らせの次のページをご覧くだ
 さい。  算数・数学  英語         ≪ backページトップへ戻る


 軽度学習障害(LD)の方への対応

 通常の学習方法では、平均点前後の得点を取ることが難しく、中学1年生
 で、小学校4年から6年内容の理解が難しいことがあります。「勉強嫌い」
 からさぼる場合とは別のケースです。

 学校や大手学習塾は生徒数が多いため、標準的な学習指導がなされた場合、
 テストの成績分布は正規分布曲線的になります。
 平均点前後の人がたくさんいて、極端に高得点と低得点の人は少なくなりま
 す。メンバーの半数以上は平均点より上になります。また、必ず好成績のメ
 ンバーがいます。

 学友舎は、勉強の得手不得手に関係なく、ご利用してくださる皆さんに感謝
 して、塾生のみなさん一人一人の学習方法を工夫しています。しかし、少人
 数の塾では、成績分布は正規分布にはなりません。

 そこで、成績が上がらないのは学友舎の指導方法のためだ、とご不安になら
 れることがあります。
 (学友舎は、高々や経大付属高校へ進学された方々をはじめとして、多様な学力の方にご利用
  いただいてきました。 進学先は「進学先」ページをご覧ください。)


 極端に成果が上がらなかったり、いっこうに家庭学習するようにならない場
 合、利害関係のない、下記のような第三者機関に相談されることをお薦めし
 ています。専門家の客観的な意見により、建設的な対処方法が明らかになる
 ことがあります。

学習障害についての文部科学省と群馬県の取り組みは次をご参照ください。

 独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所  LD(学習障害)の定義と実態把握
 群馬県総合教育センター 学校全体で取り組む特別支援教育(pdf)


 高崎市のこども発達支援センターや群馬県発達障害者支援センターと連携し
 て対応することもできます。

 群馬県内の、その他の相談機関としては、

 群馬大学教育学部 学校教育臨床総合センター
  子ども総合サポートセンター
  小中学生を対象とした個別学習相談

 東京福祉大学 臨床心理相談室(有料)

 群馬県総合教育センター 子供相談室

 日本小児神経学会  学習障害について
 日本小児神経学会  発達障害診療医師リスト
 全国の学習障害を診察する病院 病院情報検索サイトcaloo


 いずれも、特別な提携関係はありませんが、認知発達心理学で修士の資格を
 得ていますから、他塾の専門外の講師やアルバイト講師の方に比べて、臨床
 心理士や医師の方の見解を、より適切に把握して対処できます。
 臨床心理士や医師の方が、診断基準等について英語資料に基づいて説明して
 も対応できます。

 学友舎講師は臨床心理士や医師ではありませんので、学友舎では学習障害の
 判定や診断はしていません。客寄せ行為として「知能検査」や「性格診断テ
 スト」等を行っている塾もありますが、学友舎では行っていません。

 必要な場合は、上記センターや大学の相談室などをご利用になり、利害関係
 のない、専門家の判断をあおがれることをお薦めします。


 学習障害の国際的診断基準につきましては、次の方のサイトをご参照くださ
 い。
 LDのICD(国際疾病分類)と、DSM-Wの診断基準(ADHD LD BreakTime)

 診断基準を見ていても、塾の授業での学習指導には何の役にも立ちません
 が、ICD10の2016年バージョンはここにあります。  (2016年10月20日)
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