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政府広報オンライン
大きな事業所にお勤めの方には、この広報の趣旨は自明かと思います。
学校の先生方には、だいぶ古いですが、
あっと驚く為五郎
、
かもしれません。
アクティブラーニングについて、潜入取材(?)してみました
2021年1月26日
専門のはずの心理学と教育学は、一応経験科学で、実験と調査がもとになっています。それもあり、いつもの好奇心から、アクティブラーニングとこの間の教育改革について、何が本当なのか、実際のところを確かめたくなりました。
文科省のサイトに書かれていますが、産業界から要請されて、アクティブラーニングと教育改革は推し進められてきました。
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企業や学校から研修をはじめとした業務を請け負うEdTech 業界が話題になり、ネットにはここ数年で、業界のサイトが雨後のたけのこのように現れました。
企業でアクティブラーニングとICT (情報通信技術) がどのように導入されているのか、この目で確かめたくなり、教育学的関心と実益をかねて、雑用請負アルバイタ
ーとして、一種の潜入取材をこころみました。
なるほどな、と思いいたるのに3年ほどかかりました。やめてから半年たちましたので、事情も変わり、私のこともすでに記憶から薄れ、大まかな話はここに書いてもさしさわりないかと。
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その事業所は生産工場と研究所が併設されていました。非正規の方も含めてほぼすべての職員の方にノートパソコンが配られ、構内は Wifi 中継器と有線 LAN が張りめぐらされていました。
小会議室には大型オンライン・ホワイトボードも導入され始めていました。
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途中から外国企業との取引が始まると、それに合わせたかのように、廊下でも部署ごとのミーティングが開かれ始め、まさにアクティブラーニングでした。
学会のポスターセッションのように、廊下に目標・工夫と結果が張り出されました。英語で、to do、 doing、 done と書かれていました。
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工場勤務の方も英語で報告書を書き、何人かの方の机上には書類と並んで英文法参考書と専門用語の日英対応ハンドブックがありました。英文報告書作成にあたり「可算名詞か不可算名詞か」という会話も耳にしました。
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研究所ではほぼ毎日、イギリス工場の女性が講師となり、オンライン研修が英語で行われていました。一通りの説明の後、女性講師は Any questions? と問いかけていたような。
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新入社員の方々が食堂で英語研修をしていました。ある時はグループで向き合って英語で話しかけあっていました。まさにアクティブラーニングの光景でした。
新人の方々の英会話に限らず、研修では、グループセッションと一人ひとりがノートパソコンに向かうセッションが組み合わされていました。
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監査期間に訪れる方々は白人の方が多数でした。オーディターとともに通訳の方(?)がいらっしゃいました。
通訳の方が休憩時間に、請負作業を進める上での外人の方への英会話について質問してみました。頭からバカにされて、「 please と thank you でいい」と言われてしまいました。我ながら爆笑ものでした。
監査の方々は、英語で対応すると、ホッとするのかにこやかに接してくださいました。
たまに" it's sensitive ・・・・" とか話していて、私がいることに気づいてぎょっ
として振り向き、私の作業着姿を見てホッとして(英語を聞き取るとは想定外)、また会話を続ける東洋系の方もいらっしゃいました。
残念ながら会話の内容は専門外で理解できませんでした。しかし、そんなこと食堂で話さないでください。
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食堂の片隅では、3年から5年で契約期間が切れる派遣社員の方が、派遣会社の職業カウンセラーの方と、毎日交代で、キャリア形成について面談していました。正社員の方のキャリア教育はそれとは別に会議室でなされていました。
そして、ノートパソコンのディスプレーを介して、メンターとオンライン研修する方々。コロナ以前からの光景でした。
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アクティブラーニング、GIGA教育、 キャリア教育、そして英語教育改革とはこれらの準備なのかと。学校教育を全面的に企業活動の準備教育に改変する事かと。
ボトムアップで語られると奥歯にものがはさまりますが、トップダウンで見れば、構成要素の重要性のヒエラルキーがはっきりします。
まあ、こういうことでしょうか。
日本アクティブラーニング協会ホームページ
( Tor VPN では接続をブロックされます )
日本アクティブラーニング協会ホームページ
( Tor VPN では接続をブロックされます )
ワーキングメモリーの研究も「潜在ワーキングメモリー」が論文の題名になりました。40年前なら『異端』でした。これも、アクティブラーニングと関連しています。
The Unconscious Reconsidered. K.S.Bowers & D.Meichenbaum
(Eds.),John Wiley & Sons, 1984.
潜在学習( implicit learning )と潜在ワーキングメモリー( implicit working
memory)についてはまたの機会に。