--塾長のつぶやき--                                                                                                                                                学友舎高崎(学友舎 lab)
塾チラシのおとぎ話                                              2020年1月1日





大手学習塾や通信教材のキャッチフレーズに、『定期試験の過去問を分析した』とか、『予想問題が定期テストに出題された』とか言う文句があります。

かなり効果的なようで、ほとんどのチラシやサイトに書かれています。

実際、大手学習塾は定期テスト問題を会員から収集しています。報酬を支払って集めることもあります。






また、複数の中学のテスト問題を比較すると、文部科学省の「教育改革」に合わせて教育委員会がテスト内容について資料配布をした、と思われるような節(ふし)もあります。

4年ほど前に、市内の複数の中学のテスト問題が、同じ内容の類題を組み合わせたものに突然変わりました。

これは推測ですが、教育委員会の系統から、各教師にテスト作成の手引きが配付されたかと思います。各単元内容について、教師が問題作成の際に参考にする、何題かの問題バリエーションが載せられたようなものが。

そう読んでかどうか、大手塾は、日程的に先に実施された中学の問題を利用して直前対策をしました。その対抗策でしょうか、テスト問題を当日回収する中学が現れました。






さて、ここからは推測ではなく事実についてです。

次は、昨年度、高崎市内のある大手塾が、各家庭にポスティングしたパンフレットの、キャッチフレーズの一部です。
『学年末テストで出る問題を 教科書別に研究しつくした 究極の教材がついに
 完成!』『ズバリ当たる予想問題で 学年末テストは確実に高得点!』


しかし笑い話がまことしやかに喧伝(けんでん)される世の中になりました。
教科書の各単元内容は法律で決まっています。そこからテスト問題を作りますから、予想問題が当たっても何の不思議もありません。






学友舎の通年教材は、塾教材出版社のものですが、これは、出版社が、首都圏の公立高校の定期テスト問題と入試問題を収集・検討して、編集してあります。
出版社もその点を売り文句にしています。

実質、過去問集の一種です。11月の期末テストには、まったく同じ問題も出題されていました。多少違う問題は数え切れません。
まあ、国語は担当先生の個性が現れますので、多少事情が異なります。



最後はまた推測です。
教育委員会を通じて問題作成例題集が配付されていなくても、そもそも中学の先生は、塾教材の類を数種類手元に参考にして、定期試験問題を作成しているのではありませんか????????!!