--雑談・塾長のつぶやき--                                                                                                                                      学友舎高崎(学友舎 lab)
年寄りの冷や水・・デッドリフトと学習能力          2019年9月7日





この2年ほど体力作りに取り組んできました。


おもな動機は、あと10年くらいは塾を続けようと思った事と、極めつけは、高専の生徒さんから、半分皮肉を込めて『70過ぎの教官でも頭はさえまくっている』と言われたことでした。



その経緯は過去の『お知らせ』で触れました。
米国国立医学図書館のデータベース(PubMed パブメド)で調べた文献にくわえて、日本抗酸化学会日本抗加齢学会のサイトも参考にしました。


年金は早くから受け取れるにこしたことはありませんが、年配者が体を動かすことで、度を越さなければ、知的能力を維持したり場合によっては高めることができる、というのは経験的事実の様です。



で、2年間体を動かした結果、体力がだいぶ若返り、知的には、総合的思考力は改善したような気がします。


間違え探しテストや空間的に配置されたアイコンの瞬時記憶等のワーキングメモリーテストに限れば、若者には到底かないませんが、普段しないゲームの反応速度は速くなりました。



しかし、いかんせん腰痛が改善されませんでした。運動部に入っていらっしゃる高校生会員の方から聞いた、総合ビタミン剤やアミノ酸サプリの類も実際に効果を試しましたが、腰痛にはききませんでした。



そんな時、若い頃好きだったスキーのプロモーションビデオを、YouTubeで見ていたところ、筋力トレーニングの映像がありました。
それに刺激され、筋トレについてネットで調べました。


デッドリフトが腰痛に効くという記事が目にとまりました。
腰がよけい痛くなるのではないかと、半分いぶかりながらも、いつもの好奇心に駆られて試してみました。


何せ歳です。10年くらい前は冗談で自分のことを爺さんと言っていましたが、悲しいかな本物の爺さんです。
負荷は、家にあった20リットルのポリタンクに水を入れたものと5キログラムのダンベルに自制しました。


週1回金曜の夜に筋トレしました。最初の2回は、二日後までめまいと吐き気がし、抗酸化ビタミン・ミネラル剤にすがりました。
3週目からは慣れてきて、次の日に多少眠くなるくらいになりました。



効果は、ありました。パソコンの前に数時間すわりっぱなしで作業しても、腰が痛くなりません。


姿勢が良くなった分、体幹の持久力が増して、頭もさえるようです。これまで横になって本を読むことが多かったのですが、椅子に座って読み続けても腰が痛くなりません。



背面の腰痛には、腹筋に比較的負荷をかけた反復回数の少ない筋トレが効くことは体験的に知っていましたが、デッドリフト、まね事でも、負荷と姿勢を間違えなければ、腰痛対策には効果的です。