--  お知らせ2015 --



期末テストの復習と夏休みの補習内容について(中学生) (2015年7月5日)
  これは夏休み期間についてのお知らせとは別です。          

期末テストが返却されましたので、復習を進めています。
 (今回の学友舎内最高点は数学の94点でした)

中学3年生は、今週、学校で確認テスト( 業者に委託した群馬全県模擬テスト )が予定されています。
その対策を優先し、中3内容については、苦手科目のテスト必出事項についてチェックし補習しています。


「ゆとり教育」が終了して数年たち、定期テストの内容も、変化の方向が定まりつつあるようです。

各中学校で担任の先生により差はありますが、数学以外の教科は以前よりも難しくなりました。
(数学は難易度はあまり変わりませんが、平均点を60点前後にするために、
項目と問題数が増えました)


それに合わせて学友舎では復習と補習の内容を工夫しています。

《国語》
教科書に載せられた文章について、筆者がその作品を通して伝えたいことを読解できるか、そのために語句や言い回しを正確に把握しているか、を問う問題が減りました。

いわゆるテストのためのテスト問題が、主流になりつつあります。

大学入試の国語問題の、焼き直しのようなものが多くなりました。
文章全体の趣旨とは無関係に、こまかな読解技術を、おもに言いかえや指示語の内容把握を問うものが増えています。


学習塾としては無視できませんので、夏休みの学習内容に、教科書の題材とは別の読解総合問題を用意しています。


日常の学習でも、特に詩や俳句などについては、教科書の題材以外の詩や俳句を使った補習を増やしつつあります。
(学習は時間の中で行われます。夏休みは、他塾の生徒さんと同じように、出 席回数を増やされることをお勧めします)


《英語》
今までより、文法問題の小問の比率が増えてきました。

また、長文問題の設問にも、疑問文の作成や言いかえなど、文法的応用力を問う問題が増えています。
県立高校の入試問題より、私立高校の入試問題に似ています。


他教科も同じですが、平均点が50点から60点前後になるように、得点の分布の仕方が正規分布に近づくように、試験問題の内容と問題数が工夫されています。

その結果、学年でもトップの学力の生徒さん以外は、残念ながら解けない問題が含まれることになります。

「ゆとり教育」期間は、学習すれば、100点に近い得点が取れ、平均点が80点から90点ということが稀ではありませんでした。

   ご参考サイト 学力の正規分布仮説と非正規分布統計学について


問題を1番から順に解いていくのでなく、簡単なものから解いていく練習と、できるかできないかの見極めをして、確実に得点する「技術」が必要な、そのようなテスト問題となっています。

学校では、さすがにたてまえとしてそのような練習と指導はありません。

以前は、受験生に入試での「技術」として指導していたことですが、定期テストの復習に際しては取り入れています。


夏休みは、すでに購入していただいている文法問題テキストを中心に、補習します。
2年生の2学期期末テスト後から始めていた、受験を視野に入れた1年生からの復習と同等の内容を、1年生・2年生ともに夏休みから始めます。


中3生は、2年生後期から使用している文法復習問題集の復習を終えた後に、別の受験用教材に進みます。
夏休みは、読解・リスニング・作文の基礎になる文法の応用力をつけるために、徹底的に反復練習します。


《数学》
定期テストの設問の難易度は、意外と特に難しくはなっていません。
学習項目は「ゆとり教育」期よりも増えています。

英語と同様、平均点を60点前後にするために、以前より問題数が増やされています。


英語と同じく、以前は2年生後期から始めていた、受験用入門問題集を使用した補習を、1年・2年の夏休みから行います。
問題集は、学校の受験用ワークとは異なり、的を射た効率的に補習できる比較的薄いものです。


中3年生は、現在進めている受験用問題集の復習を終えた後に、苦手な問題タイプについて別の補習用教材を使用して、反復練習します。


学年を問わず、夏休みの学習目標は、高校入試問題の小問と大問中の前半の設問を、全問正解するための学力です。


《社会》
社会科の定期テストは以前より難しく、出題量が多くなっています。
定期試験については、覚えるべき項目をしっかりとくりかえし練習しているかどうかで、点差がかなりつきます。

高校入試問題がどうなるかはまた別の問題ですが、必修項目のくりかえし学習が大切なことに変わりはありません。


夏休みは、必修事項を単元ごとに体系化して暗記する練習を、予定しています。
1年生と2年生の教材は、すでに使用している教材を受験まで活用します。
(受験用の演習教材は3年生で別に使用します)


中学校で購入させる学校指定の受験用問題集は、煩雑で学習効率が悪いものが多いです。
2年生の11月か12月に中学校がそれを使用した宿題を出し始めますと、必須事項のくりかえし暗記練習の時間が、しばしば奪われます。

それを避けるために、1年と2年の夏休みから補習を始めます。
学友舎での指導は、学習の仕方の練習が中心になります。
塾の時間内に1年生内容の復習もご希望の2年生は、社会科復習用に2日ほど追加出席してください。


《理科》
教科書が改訂されてから、第一分野、第二分野ともに学習内容が増えています。
化学や物理範囲には、「ゆとり教育」以前は高校配当だった内容も含まれます。

化学的分野については、学校によっては授業でメタンやエタンの構造式について触れ、炭素原子間の二重結合にも触れたようです。

学習指導要領からは、中学では構造式や反応式で記憶せずに、物質の名前を使用した言葉の式で記憶すれば良いようですが、それは、意外と記憶しずらくなります。
また、群馬県県立高校の入試問題には、元素記号による化学反応式が出題されています

中学で出てくる化学反応は数が少数に限られます。元素記号を使用した化
学反応式で記憶しておく方が、テストで問題を解く際に簡単になります。

高校へ進学すると、ほとんどの高校で化学が必修なこともありますので、元素記号による化学反応式から考える練習をします。


夏休み期間の出席回数との関係で、追加出席されない方につきましては、時間の関係から後回しになりがちな理科です。
1年生と2年生は、1学期の復習を進めます。

2年生で、1年生内容の復習もご希望の方は、理科復習用に2回ほど追加出席をお願いいたします。


余談・話題として、化学的分野の分子モデル(分子の立体構造の違い)について、分子軌道(s軌道とp軌道)と電子の配置順序についてごく簡単に触れるなど、単に暗記にとどまらずに、興味がわくようにと予定しています。
                            (2015年7月5日)