--  お知らせ2016 --
 
 



【中学生・古文の指導内容を3年生から変更しました】  (2016年10月29日)

8月に予告しましたが、中学生・古文の授業内容を3年生から改善し始めました。

今まで学習塾として、群馬県の高校入試問題のあり方を考慮して古文の学習を進めてきました。

具体的には、3年生の模擬試験結果と入試過去問を使用した練習で、古文の点差はあまり開かず、現代文の点差が成績をおおかた決めます。
そこで、学校の授業内容からさらに詳しい説明はしませんでした。


以前から、偏差値が50を超える公立高校を受験する方には、受験高校に応じて教科書に掲載された古文以外の古文読解練習をしてきました。
昨年度は、私立高校受験の方にも、古文・漢文専用教材を使用して対策しました。
とは言え、学習内容は中学校の授業に合わせていました。


高校進学後、引き続きご利用いただきます高校生のお話から、中学の古文と高校の古文に学習内容のへだたりがあり、高校進学後とまどうことが多いようです。

この事と、群馬県の高校入試は、偏差値が50以上の公立高校の競争が激しくなると予想されますので、中学3年生から、古文の授業で今までより詳しく説明します。


そのために、教科書の本文について、古語辞典にあたり語句の意味と助動詞と助詞について再確認して、授業にのぞみます。
無味乾燥な活用形の丸暗記はしませんが、否定や意思や過去回想の助詞・助動詞を含めて、現代文とは違う語句をより良く理解できるように工夫します。

1年生と2年生につきましては、あまり詳しくしすぎるとわかりずらくなることもあります。
(英語で助動詞と完了形を学習した後は、古文のそれらもすんなりいきます)
3年生での様子を見てから2年生へ、2年生の様子を見てから1年生へ、学年に応じて順に変更していきます。

3年生には好評でした。

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この件に関連して、国語の研修として、はぎれはぎれにしか時間は取れませんが、指導する私の国語語彙を増やす作業を始めました。

小学生用国語辞典を読み始めました。
小学生の頃は、新しいことがわかり大人に近づけるようで楽しくて、辞典や事典の解説を読んだ記憶があります。
この年になりますと、忘れていることや知ってはいても日常生活で使う事なく過ぎた言葉もあり、なかなか、説明の際の言い回しに役立ちそうです。

それだけではあまりにもですので、中学生用の国語問題集に載っていた、俳句を取り上げた随筆集を、これもとぎれとぎれですが読み始めました。
「角川書店 森本哲郎 『日本の挽歌 失われゆく暮らしのかたち』 1980」
です。

俳句には全く関心がありませんでしたが、幼いころ耳にした、父母や祖父母たちとの生活の中で語られていた、今は死語となった日用語があふれています。

学友舎はイマージョン授業でありませんので、他教科の授業にも説明に際して役立てられると思います。
古文の研修とともに、英語の学習にも役立てられるかもしれません。


父母や祖父母が生活の中で話していた、幼い頃からの記憶や思考を陰で支えている日本語の語句を目にすると、毎日研修と称して、インターネットで英語ニュースを読んだり聞いたりしている自分が、妙な生き物に思えてきました。
                          (2016年10月29日)