-- 雑談・塾長のつぶやき-- 学友舎高崎(学友舎 lab)
ネット無料教材はただほど…か？ 2014年/10月3日
学習塾業務の一環として、教育サイトを閲覧
ウインドウズ95時代の教育サイト
ここ数年の教育サイトの隆盛
中学生向け教科教育・無料サイト
高校生向け教科教育・無料サイト
数学の教科教育・無料サイト
英語の教科教育・無料サイト
ここからはおまけです 英語好き高校生向け 実践編サイト
【学習塾業務の一環として、教育サイトを閲覧】
塾をしていますので、浦島太郎にならないように、インターネット上の
教材・教育サイトを時々検索します。
小・中学生向けも高校生向けもあります。
ご参考サイト マナペディア manapedia
この10年間で信じられないくらい増えました。
15年ほど前、パソコン教室もしていた頃、生徒さんと一緒に見た時は、
学校と大手塾のホームページの他は、全国でごく少数の先生方が、個人
サイトを立ち上げていたくらいでした。
まだウインドウズ95が出て間もなく、visual basicを使って、教育ソフ
トを書いていた先生方がほとんどでした。
【ウインドウズ95時代の教育サイト】
当時のサイトを見て、実はそれから10年ほど、役に立たないと判断して
見もしませんでした。
たとえば、数学アプリの変数入力欄に打ち込んで、関数のグラフを操作
して考察しても、手書きで書けなければ試験でできません。
心理学的には、コンピューターがきれいに描いた、ディスプレー上の２
次元図形を見るよりも、手書きで書くことには意味があります。
手書きで書くと、平面図形を書く中で、運動感覚はもちろん、時間をふ
くめた３次元以上の心理的操作が関連します。
グラフの傾きや変化の割合を学習していても、ディスプレーを見て結論
を出すだけよりも、自分でグラフを書くところから始めた方が、学び取
る能力が多面的になります。
パソコン上で、社会や理科の正解の候補が示されている選択問題をいく
ら解いても、記憶の再認と再生は違います。
選択肢と選択項目が書き並べてられていないと、思い出すことができず
解答できません。
学習し成長中の世代が、すでに高度な内容を学習してきた現役科学者の
まねをすると、似て非なる結果となってしまいます。
【ここ数年の教育サイト隆盛】
ここ数年の教育サイトの洪水は、ほんの10数年前を思い返すと信じられ
ないほどです。
学習塾などの教育産業サイトも増えましたが、個人が趣味で書いていた
り、たくさんの学校の先生が、定期テスト対策を書いていたりします。
家庭教師派遣業者や塾が営業の一環として運営し、広告代理店や
ホームページ作成業者が請け負って作成している事があからさま
なサイトは、ここでの話題から除きます。
【中学生向け教科教育・無料サイト】
中学生向けは、ほとんどが市販問題集と似たような内容です。
学校や塾の問題集に付け加えてしようとすると、二度手間になります。
学校か塾の問題集をくりかえし復習した方が、確実に身につきます。
また、誰かが書いた説明を読むだけですむのであれば、どんなコーチも
いりません。
一人一人の癖(くせ)に合わせた、メンタル面もふくめた、直接指導には
およびません。
どんなにまとを射た説明が書かれていても、学習途上の生徒さんは、自
己流にアレンジして受け取ります。
おうおうにして、説明を書いた者の意図した結果とは、違う結果になり
ます。
小学生のパソコン授業は、後日に禍根を残すことが多いと思いま
す。
ディスプレーが一台だけだったりしたら、並列的に、同時に思い
浮かべるところが、継時的になります。
この事だけでも、獲得される学力が１レベル下になりかねない、
と心配するのは私だけでしょうか。
あるいは、一つのディスプレー上に複数のウィンドウを開くとし
ても、教科内容の学習時間よりも、現在のパソコンの機能に制限
された、パソコン操作技能を練習する時間の方が長くなりかねま
せん。
【高校生向け教科教育・無料サイト】
高校生向けは、大学の先生が書いているサイトもあります。
意外と多いのは、教育産業の宣伝・有料サイトではなくて、受験問題を
解くことが趣味の方のサイトです。
【数学の教科教育・無料サイト】
《中学生向け》
数学は、下記の④以外は、中学生向けの役立ちそうなサイトは見つけら
れませんでした。
下記の②に中学生向けサイトへのリンクがあります。
練習問題と解説をプリントアウトできるサイトはたくさんあります。
おおかたの問題集に載っているものと、解答・解説ふくめて同じような
ものです。
《高校生向け》
数学は、かなり詳しくまとめられたサイトがあります。
市販のセンター試験対策問題集には載っていない定理や公式やテクニッ
クがのきなみ書かれているサイトもあります。
そこに書かれた高度なテクニックが出題される確率を考えますと、最初
からそちらに夢中になるのは、いかがなものでしょうか。
難関校を受験する人には、目からうろこの部分もありかなり楽しいと思
います。
ご参考サイト
① 高校数学の美しい物語 (文字化け解消したようです 2015年5月)
すごいというか、すさまじいといえるほどのレベルです。
北海道大学(国立)がネットに公開している、同大学文系１年生用の
数学教材 pdf に書かれた内容よりも、高度なことが書かれていま
す。
② 勉強しよう数学
こちらは基本から標準的内容まで。教科書風です。
小学生と中学生向けのリンクも載せられています。
③ はまぐりの数学 数学教育サイト
受験とは直接関係はありませんが、ヒントに富みます。
楽しいです。
④ 中学数学の基本問題
中学数学の事典として使えます。
関連した高校内容の説明もあります。
⑤ 高校数学の基本問題
④のサイトの高校生向けページ
⑥ 青空学園数学科
高校生向け。立派な無料pdf教材あり。
サイト主さんの、数学を離れた、最近の空気とずれた政治的見解に
ついては、賛否両論と思いますが、高校生向けの数学サイトとして
は、①に劣らず本格的です。 学友舎Labサイト利用規約と免責事項
【英語の教科教育・無料サイト】
英語については、無料リスニングサイトは便利です。
著作権の関係で、塾で教材としては使えませんが、ここに紹介するくら
いはOKでしょう。
ただし、いかんせん無料ですから、構文解説や訳文はあったりなかった
りします。
《リスニングには便利》
たくさんのネイティヴが吹き込んでいます。
声色もなまりもいろいろです。
書店で売っているリスニング教材は、20年来聞き慣れた声ばかり聞こえ
てくることがあり、その人以外がしゃべる英語は聞き取れない、という
冗談のような事が起きます。
それを防ぐには良いかもしれません。
① まずはリンク集
英語リスニング無料サイト一覧
② 中学生向け(参考程度)
英語が得意な人向けです。
中学生は、さすがに教育産業のメイン・ターゲットですから、あま
り無料サイトがありません。
中学生は、市販の、解説付きCD教材が便利かと思います。
ELL English Listening Lab (中学レベル英語)
ELL英語リスニング研究室
テーマを決めて、数名が中学レベルの英語で意見を述べて
います。
③ 高校生向け 入門編
英語・英会話・リスニングプラザ 英語ニュース
訳文つきです。詳しい文法解説はありません。
センター試験のリスニング対策に利用できるかもしれません。
ELL English Listening Lab インタビュー
ELL英語リスニング研究室
英文はありますが、訳と解説はありません。
インタビューですので、人により話す速さは半端ではありま
せん。
サブタイトルというか英文付ですが、日本人が書いたらしく、
所々話している英文と違います。
聞き取れないところはごまかしたのでしょうか。
「製作者」の「現役大学教授」は点検していないようです。
④ 高校生向け 大学受験用
まずは、最近、保護者の方に教えていただいた、英語教養・学習サ
イト。
TED日本
英語字幕・日本語字幕を選べます。二つ並べて表示することも
できます。
品詞分類まで色分けしてあり、英語学習法まで書かれています。
英単語は高校教科書レベルですから、これは大学受験にも役立
つかもしれません。
講演の内容は「良識的」ですから、高校生も安心して学習でき
ます。
ちなみに、オリジナル英語サイトは次です。
TED Ideas worth spreading
日本語サイトとは講演者の顔ぶれが違います。
英語の字幕は出ますが、日本語字幕はありません。
⑤ 文法は次のサイトが割と便利
英文法大全 高校生向け
英語学習 中学・高校生向け
個人的お薦めは次です。営業的な関係はありません。
英語・TOEIC・英検・大学受験学習法 無料教材を提供するサイト
英語を聞いたり読んでわかるだけでなく、話したり書
いたりするときの文法的疑問に答えてくれます。
他の英語学習サイトへの膨大なリンク付きです。
英語好きの方にはたまらないかも知れません。
⑥ 発音確認サイト
私はあまり追及していませんが、次のサイトが便利です。
FORVOT All the words in the world. Pronounced.
複数のネイティヴの発音が単語ごとに投稿されています。単語検索
付きです。
英語で悩むあなたのために
かなり本格的です。口の動きの動画もあります。大学レベルとうた
っています。
⑦ アメリカのカリキュラム基準に沿った、幼稚園から高校までの無料
教材サイト
ほとんど理科系ですが、アメリカ合衆国の38,000校とその他インタ
ーナショナルスクールで使用されているそうです。
(WIKIPEDIAによります)
高崎と前橋でも使用している学校があります。
文系分野はアメリカ合衆国史と English だけです。
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カリキュラム構成と内容は日本の「ゆとり教育」版カリキュラムに
似ています。正確には、これが「ゆとり教育」の見本です。
小学生と中学生用のテキストも英文の語彙は、日本の標準的大学受
験問題と同等かそれ以上です。
内容的には、「ゆとり教育」もそうでしたが、高校前半までは比較
的簡単な記述で、何と言いますか「週刊誌的」な耳学問的記述が多
くなります。
アメリカ・カナダ・イギリスなどの英語圏は、小学校のうちから公
然と、gifted (才能あり) と majority (多数派) で教育内容を分けて
いますから、majority 用のテキストでは、日本のような学術体系的
な詳しい記述は大学からになります。
(進んだ生徒は、高校在学中から大学で授業を受けたり、大学進学希
望者向けの、より専門的な選択コースが高校にあったりします。)
最近向こうの高校に短期留学してきた生徒さんの話によれば、相変
わらず、授業内容は日本より簡単だそうです。
もちろん、英語のレベルは日本の大学生の学力レベルをはるかに超
えています。
この点を危惧して、数年間だけ海外赴任されるご家庭の中には、日
本に帰国した後の大学受験を考慮して、バイリンガルになることを
優先しないで、日本人学校で日本のカリキュラムに沿って学習を進
める方もいらっしゃいます。
【ここからはおまけです 英語好き高校生向け 実践編】
次は普通の英語圏向けドキュメンタリーサイト
Full Documentary
こちらは時事問題についていろんな立場の意見があります。
大学受験で英作文を書く参考にするには、やめておいた方が
無難かもしれない内容もあります。
アメリカ政府ご推薦のTEDとは若干趣旨が異なります。
自動英語字幕おこしは、全部にではありませんが、ついてい
ます。
話している英語とかなり違いますが、便利です。日本語字幕
はありません。
Global NEWS 16×９
これはカナダのテレビ局のドキュメンタリー・ネット配信版でしょ
うか。
自動英語字幕起こし付もたくさんあります。
取材した事実に基づいてコメントしていて、とても良識的です。
コメンテーターと登場人物の日常会話が速かったり、口語の言い回
しを知らなかったりと、私には聞き取れないところもあります。