--  衛生管理上のお願い--                                           学友舎高崎(学友舎 lab)
 

【香りマイクロカプセルの塾業務への影響と関連情報リンク】
  一度削除しましたが、いくつものサイトに引用されているので、書き直して再掲します。

   香りマイクロカプセル洗剤・柔軟剤をご利用の方の臭いが気になる、他
   の生徒さんには、N98以上の不織布マスクをお配りする等、できる限り
   対処していますが、何とも致し方ありません。

   香りマイクロカプセル入り洗剤・柔軟剤をご使用の生徒さんが出席され
   た時の事実(facts)を、ありのままに列挙すると、次のようになります。


   換気扇を回さないと、入室された直後1分から2分で、部屋中に臭いが
   充満します。体調不良ぎみでむせやすい生徒さんと、その臭い成分が苦
   手な方は、マスクをしないとせき込むことがあります。
   換気扇を回していても、10分ほどで同じような状態になります。


   授業終了後、部屋の臭いを、普通の香料入り洗剤・リンスの場合と同じ
   にするために、次の作業が必要になります。これをはぶくと、部屋は時
   間がたつにつれ、数日間、臭いがますます濃くなり続けます。


   着席された席の足元には小型のフロアーマットがしいてありますが、毎
   回、洗濯が必要になります。
   机の下と衣服を置かれた部分のカーペットは、毎回、授業終了後、水と
   アルカリ電解水をスプレーして、濡らしてからふき取ります。これを数
   回繰り返します。(作業着用強化洗剤を使用しないと臭いは残ります)
   その後、ヘアドライヤーと扇風機で乾燥させます。


   この作業と同時に、4時間以上、窓を全開にして、室内の空気を複数の
   扇風機で循環させ、エアコンの脱臭機能をフル回転させます。
   実際、雨天時以外、そのように対処しました。風のない夜は、一晩中窓
   を開けておくこともありました。

   窓を全開にして授業できる季節はまだいいのですが、冬場は暖房のため
   窓を全開にはできません。そのため、一晩中窓を開け放っておいても、
   臭いが気にならないレベルに下がるのは、次の日の夕方です。

   1回の授業で、エアコン内部、防塵フィルター、静電布フィルターに臭
   いが吸着し、次の日は、エアコンは香料臭とエアコン臭がミックスされ
   た異臭発生器になります。(冬期、該当授業ではエアコンの使用はやめま
   した。静電布フィルターは使い物にならなくなり取り外してあります。)
   壁の内部のウレタン断熱材にも臭いは吸着します。一晩窓を全開にした
   くらいでは、壁が臭い発生器になっています。

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   現実問題として、トイレの合成樹脂便座にも香りカプセルあるいは香料
   が付着して、水拭きでは香料の被膜が取れなくなることがあります。
   衣服から皮膚に付着した香りカプセルが便座に被膜として付着していま
   した。(光を反射させて皮膜を確認しました。)
    
   石油系の化学繊維に香り分子とマイクロカプセルが結合しやすいよう
   に、それらの分子構造が設計されていると推測します。

   臭いの好みは個々人の趣味の問題とは存じますが、苦手な方も少なくあ
   りません。香りマイクロカプセル入り洗剤・柔軟剤の使用はご遠慮くだ
   さい。


   営利施設をはじめとして公共施設まで、表立っては口にはしない事が多
   いと思いますが、いずれも似たような状態かもしれません。

   文部科学省に対するこんな要望もあります。 
    学校等における香料自粛に関する要望(pdf)
   注意を呼びかける自治体専門家の報告もあります。


   感覚は慣れが生じます

   常にマイクロカプセルに接していますと、鼻粘膜の臭い分子リセブター
   数が減少し、感覚神経ニューロン接合部の興奮性神経伝達物質の放出量
   とリセブター数が減少します。
   しだいに臭いをあまり感じなくなります。

   しかしそれはご本人だけです。

   しだいに感じ方が弱くなりますから、今までと同じように臭いを感じる
   ためには、より強い臭いが必要になります。
   また、対比効果で別の種類の臭いが強烈に感じられるようになります。

   臭い分子は人の嗅覚受容体の研究から設計されています。
   特定の嗅覚受容体に結合して臭い分子の結合を抑制する成分も含まれて
   います。臭い成分があるのに感じないことが起こります。

   近年、喘息気味の生徒さんが増えていらっしゃいます。
   ご協力よろしくお願いいたします。  


   私自身は、数々の生体毒性が示されているナノ粒子入りの制汗スプレー
   を、その原著論文を読んで承知の上で使用するなど、化学物質に対して
   ルーズな面がありますが、次のような信頼できる専門家からの厳しいご
   意見もあります。

    香料の健康影響(pdf) 渡辺和夫・千葉大学名誉教授(2014年春叙勲)
    渡辺和夫・元千葉大学薬学部長さんのサイト

   アロマセラピーも実践していらっしゃる、耳鼻咽喉科の先生が「複雑な
   思い」をつづられています。

    Sweet Smell 2014年2/3月号 江川耳鼻咽喉科 江川雅彦先生

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    その他より詳しい参考文献 ( pdf )
     マイクロカプセルの大きさの単位はマイクロ(100万分の1m)で
     すが、臭い分子の大きさの単位はナノ(10億分の1m)です。

     ナノシルバー抗菌剤の安全性評価 
                 東京理科大学ナノ粒子健康科学研究センター 小林 剛氏

     ナノ粒子・ナノマテリアルの生体への影響 国立環境研究所

     平成25年度化学物質安全対策(ナノ材料の海外規制動向及び安全性情報に関する調
     査)報告書               経済産業省委託調査報告書

     ナノ材料の有害性情報について(素案) 環境省 ナノ材料環境影響基礎調査検討会


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