--  お知らせ2019 --














 基礎的な計算の習熟ペース個人差と、
 軽度の失計算(dyscalculia)への学友
 舎の対応




       
  心理学・教育学ニュースレター















































   

    THE EFFECT OF MASSIVE  
    PRACTICE ON CHILDREN'S
    OPERATIONAL EFFICIENCY
    AND SHORT TERM MEMORY
    SPAN.



 
             



               







 
  SEEING AS UNDERSTANDING:
  The Importance of Visual
  Mathematics for our Brain and
  Learning.











   
  水泳用ですが算数に最強かも
   アマゾン通販から引用




























       
     The Routledge International
     Handbook of Dyscalculia and
     Mathematical Learning
     Difficulties










  PSYCHOLOGICAL SCIENCE






   British Journal of Educational
   Psychology






                     PLoS One










                moray.gov.uk




     American Psychological  
     Association


































シンガポールの算数・数学教育の動向





 シンガポールの初等・中等教育におけ
 る数学教育





    仮説実験授業研究会



最近の授業から 数学不安 math anxiety・教科書予習と問題集の配分
                                                         2019年5月27日  2021年2月28日更新

 数学不安


苦手科目の勉強を始めると、その難易度に関係なく、いやーな気分になり、はかどらないことがあります。


他教科に比べて、算数と数学でよく見られることなので、算数(数学)不安と名付けられて研究されています。



これは計算障害(dyscalculia)ではなくて、落ち着いて取り組めば数学が特に苦手ではない人、にも見られます。
この点を間違えて指導すると、とんでもないことになります。


計算障害(dyscalculia)については3年前に時間をかけて調べてみました。また欧米系以外の国での研究も載せたハンドブックもあります。


学友舎で無料購読している心理学関連のニュースレターも、計算障害と数学不安をしばしば取り上げています。



今回、3月から4月にかけて、学術論文検索サイトGoogle Scholarで『数学不安』と『math anxiety』を検索してみました。
2015年以降に限っても、日本に比べて、コーカソイド(白人)系の国で盛んに研究されています。


そこで目にとまったのは、『ワーキングメモリーの容量が大きい人は、数学不安の影響を受けやすい 』という実験的研究です。(リンク@pdf)
  
  アメリカ国立医学図書館( PubMed )のデータベースへのリンク@はここです
  ( 日本語で見る場合はGoogle Translate WebにURLをコピーしてください )
  ( pdf 文書はパソコンに保存してGoogle翻訳のドキュメント翻訳を利用すると訳せます)



 プレッシャーと本当の可能性


数学の問題を解く際に、問題自体とは関係ないプレッシャーをかけると、プレッシャーがない条件では、より高度な思考方法で良い成績を示す人が、それができなくなります。(プレッシャーに強い人は当然います)  リンクA


時間をきそわせたり、成績を比較したり、他者からの評価をちくいち与えると、本来の能力が発揮できなくなり、問題解決のスピードと思考方法が、その問題が得意ではない人と同じようになります。  リンクB  リンクC



逆に得意ではない人は、プレッシャーをかけても問題解決の成績は特に下がりません。


プレッシャーをかけて、ストレス状態にすると、得意な人と得意でない人の課題解決のパフォーマンスが同様になります。(いじめの極意(ごくい)ですね)



 スピードと能力の発達(蔭山メソッド)


ここで思い出されるのは、あの小学校を席捲( せっけん )した陰山メソッドです。
数学不安の実験結果から考えると、ストップウオッチで時間を競うあの百ます計算、あれは何だったのでしょうか。


すでに40年近く前に、徹底的な繰り返し練習で、課題遂行スピードを上げても、課題遂行能力(ワーキングメモリーのシステム制御レベル)は、次の発達段階へは移行しない、と示唆した研究もあります。        リンクD


陰山メソッドは、1960年代からある、アメリカ流・行動主義心理学のオペラント条件づけ理論によった、precision teaching の日本版です。故意か偶然か、日本では、たぶん誰も、このことに触れませんでした。       リンク(pdf)



高校や大学の入学試験について、より才能のある学生を選ぶために、試験におけるプレッシャーの影響について再検討する必要、が示唆されています。
                             リンクB  リンクC


スタンフォード大学教育学大学院のサイトyoucubedには、速さを競うのでない数学(算数)学習の方法がたくさん取り上げられています。リンクE 
  ( 日本語で見る場合はGoogle Translate WebにURLをコピーしてください )

そこで紹介されているある教授は(ビデオ・インタビュー)、百ます計算を完ぺきに批判しています。



児童と青年に、どのような能力をはぐくむか、国際的な競争の中で、その国の未来をたくしています。
さて、この国は、確かにスタンフォードの後追いを部分的にしていますが、どんな未来をたくしているのでしょうか?



 スタンフォード学派の公文式算数批判


さらに関心がおありの方は、つぎの記事(pdf)をご覧ください。
日本の常識からは、『えっ』と驚くことが書かれています。
日本で多分顧客数ナンバーワンの、大手教育産業の算数学習方法が、なざしでまな板に載せられています。
   SEEING AS UNDERSTANDING: The Importance of Visual
       Mathematics for our Brain and Learning.(pdfリンク)

     (  長すぎてpdf をGoogle翻訳にかけられません。部分的にコピーして貼り付けてください  )

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 海外の教育がパクった日本の教育実践


ここに載せた情報に目を通す以前から、ビジュアルラーニングはしてきました。
日本には、『シンガポール数学』がパクった「水道方式」や「仮説実験授業」もありました。

しかし、難しいです。実践すると、はじめは、ほぼもれなく、私がばかだからそうしろと言っている、と思われてしまいます。


ストップウオッチとマーケティングの威力はすごいです。まあ、その反動か、最近は水道方式を売りにした業界が盛り上がっています。60年前の教育法で盛り上げるとは、かないません。


学友舎は何か一つのパラダイムにこだわるのは苦手です。いろいろかさね合わせて工夫すると楽しいです。・・・アクティブラーニングの宣伝文句みたいですね。


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 教科書と問題集の時間配分


3月春休みから連休までの期間は、学校の授業の進み方が緩やかなため、問題集を使用した復習と予習に、より時間をさきました。


限られた時間の中で、苦手意識をいだいている科目、他教科に比べて遅れを感じている科目が中心でした。

数学と英語の必要な予習はしましたが、個々の生徒さんの希望を聞いて、それに沿って進めました。


社会は、問題集を使用した暗記方法の手順を、まだ練習していない生徒さんには、時間をかけて試していただきました。


連休が終えると、学校の授業の進み方が速くなります。
それに合わせて教科書の予習にあてる時間が増えますが、教科書の予習になれた場合は、問題集を使用した予習をします。



スカイプを利用した家庭学習支援を、塾の授業の一つとして始めます。
一人でする家庭学習に比べて、効果的に進められます。


期末試験前にはご希望の方にはご利用いただけるようにします。ご活用ください。





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