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【 英単語のスペリングを覚えるときの工夫(フォニクスの他に)   2018年7月28日

英単語のつづりを覚えるために書き取りをすることがよくあります。
図形として覚える漢字書き取りと違って、学友舎ではフォニクスを参考にしています。それだけでは難しいこともありますから、誰でもよくやるように、ローマ字読みして書き取ることもあります。
例えば、中学生は wednesday をウエドネスデイとよくやります。


漢字書き取りにもあてはまるコツもあります。
それは、見本を見ながら書き写すことと、記憶から思い出すことを区別する事です。


見本を見ながら書き写すこととは、
まず英単語を見本(教科書など)を見ながら書き写します。
例えば、wednesday
次にそれを繰り返し見ながら、ノートの右隣に書き写すようなことです。視線は、すでに書かれた見本と書きつつあるつづりの間を、何回も行き来します。

なかなか覚えられない場合、こうしていることがしばしばです。


一方で、わりとたやすく覚える人は、記憶から思い出すこととして練習しています。
何も工夫していないように見えても、すでに書いた単語を見ないように、視線をそこに戻さずに(周辺視はしていますが)、記憶から思い出して書いています。書けない時と書いた後にチェックする時だけ、視線をすでに書いた単語に移します。

しかしこれには注意力がかなり必要です。そこで、すでに書いた単語を指や紙で隠して書くと、それだけでも書き取りの練習効果が倍増します。
また、学友舎ではA4コピー用紙を計算や書き取りのために使用していますが、用紙の対角線上に、左上⇒右下⇒左下⇒右上⇒左上・・・・と書いていったり、一行ごとに用紙を折りたたんで書くなど工夫しています。


書き取りですぐ覚える人は、勉強が得意なことが多いです。そのような人は、その時にしている知的操作をじゃまする刺激や今までの学習習慣を、無視する事が得意だという心理学的研究もあります
生得的な無視する力ではなく、無視するために工夫することが得意なようです。
書き取りの練習にも通じることがあるようです。