--  お知らせ2018 --



【 理科と社会の塾用問題集の使い方(中学・学校ワークとの違い) 】

近頃の中学生用学校ワークには、解答を書き込むための小冊子がついているものがあります。宿題で学校へ提出するのはその冊子になります。
ワークそのものには答えを書き込みませんから、繰り返し練習に使えます。

全部がこの方式だと、1年生用から保管しておいて、受験対策にも活用できるのですが、それでは何かと不都合なのでしょうか、ワークそのものに答えを書き込んで、○×をつけて提出することが主流です。
2年生の冬から3年生にかけて使用する、受験対策用の学校ワークでさえ、答えを直接書いて、宿題として提出することがあります。


いずれも、熱心な生徒さんは、入手できるものはもう一冊ずつ手に入れて、繰り返し学習することが、めずらしくありません。


学友舎で使用する問題集は、宿題として提出することはありませんので、原則、直接書き込まずに繰り返し練習します。
3年生になった時に、1年生用と2年生用を受験対策に活用できるようにしています。(英語については、受験対策用の復習問題集をもっぱら使用しますので、使いがっても考慮して、直接書き込んでいます。)


繰り返し使用しますので、1回目、2回目、3回目・・・でやり方が違います。いずれも問題集には書き込まず、コピー用紙や自主勉ノートに答えを書き込みます。

1回目は、教科書や問題集の解説ページをよく読んで解答します。
2回目は、何も見ないで解答してみます。その際、できなかった問題には印をつけます。日付を書きそえることもあります。
3回目は、2回目にできなかった問題を通しで解いてみます。
大ざっきばにはこんな感じです。


以前は、即効性をねらって、解答を見ながら問題の答えを覚えていく練習をしたこともあります。これは、効果があるのですが、最近のテストがはかろうとする学力をつけません。
問題文をよく読んで教科書や解説を調べる作業が、『文部科学省が進めているテスト問題改革』に対処するためには欠かせません。


それで遠回りなようですが、こんな流れでくり返して学習しています。
くり返し練習することで、だんだんできることが増えます。
やればできるようになる、という自信がついて意欲がわいてきます。くり返しが必要だという自覚(メタ認知)が生まれます。


学校ワークも一回ぽっきり作法をやめれば、さらに効果的です。
まあ、次から次へと新しい教材をくばる必要があるようですから、無理かもしれません。

高崎で開設する以前、埼玉県で塾を開いていた時に、つねに学年3番の女生徒さんがいました。彼女が受験対策に使用していたのは、1年生用と2年生用の薄手の学校ワークと、厚さ2センチくらいで5教科をカバーしていた受験対策問題集でした。もちろんその地域のトップ校に進学しました。