--  雑談・塾長のつぶやき--                                                                                                                                            学友舎高崎(学友舎 lab)
 
 
少年が自分の力に目覚める時(頑張れ 少年・少女)             2011年3月1日




国立大学前期試験も終わり、公立高校後期試験までの期間も残り一週間を切りました。順風満帆の人、苦戦気味の人、最後の追い込みに真剣です。



自身が少年の時、「試験なんかなければいい」と思いました。年齢を重ね、塾の仕事をしていると、思いは変わります。


若い頃は、「何でこんな子供のすることを、教えているんだ」と、酒を飲んだこともあります。若かった私は、自分の仕事に誇りを感じていませんでした。自分のしていることに、差し迫った功利だけでは納得できない時もあります。



私が自分を納得させるためにとった手段は、まずは英語、次は数学と物理について、小・中・高校生とともに、小学校から大学初年度まで、学習の流れをもう一度追体験することでした。何年かかかりました。
当たり前だと笑われるかもしれませんが、「砂上の楼閣」の意味がよく分かりました。


高校生向けの、受験生に人気がある著者の問題集をした後、昔大学の教養課程でした数学テキストの、ベクトル解析や行列の章を読むと、嘘みたいに良く分かりました。そればかりか、数学と物理の学習は、英語や日本語の力、指導上の発想まで高めました。


小学校3年生の算数作図が、大学テキストの微分極限値定理の証明にどうかかわるかと考えたり、数学と物理をしているのか、認知発達心理学をしているのか、思いは飛びかいました。
受験参考書には大学内容への導入を考えて解説を工夫しているものと、高校範囲に思考を限定しているものとがありました。


中学生教材と高校内容の関係も同様でした。小学生用教材と中学学習内容の関係も。私の結論は、中学生や高校生の受験勉強は意味がある、でした。私は価値が在ることを教えている、でした。



「入試なんかなければいい」と思いながら頑張っている塾生の皆さんを見ていると、入試直前になると、信じられないような事がたびたび起こります。


半年前や2ヶ月前からは考えられないような飛躍をします。大人なら1年前にあきらめたような事を、かつて私の人生で見たことも無いスピードでマスターする高校生。
最後の最後になって自分の能力に気づき、言い訳という心理的リミッターと安全装置をはずす中学生たち。学校で友人同士励ます思いやり。


効果が出るまでの期間、6ヶ月をめどに、指導してきたとはいえ、私の予想を超えて飛躍することの方が多いです。



人間はいざと言う時、誰も予想しない瞬間に、変わります。課題に向き合っていれば。頑張れ 少年・少女 未来は君らのものだ。君の動機に曇りが無ければ、失敗など気にせずに。


やっとその気になった君も。


This is a type of initiation existing since the ancient tribal times, like that
of the independent warrior of Maasai in your English textbook.
Don't be afraid of making mistakes that might lead to the improvement in
the future, even if transgenerational.
Nature abhors  linear staircases, she loves spiral .