--  雑談・塾長のつぶやき--                                                                                                                                            学友舎高崎(学友舎 lab)
 
 
小学理科 自由研究                              2011年 正月
(まだ生きているノコギリクワガタ 冬眠しているアカアシクワガタ)



2010年の7月に子供ととってきたノコギリクワガタが、一匹まだ生きています。同じく、子供の図鑑によれば、冬眠しないで死ぬことになっているアカアシクワガタが、コクワガタと一緒に土にもぐって冬眠しています。


正月に生きていたノコギリクワガタは、40年ほど前にNHKのニュースで見たことがあります。うろ覚えですが、九州だったような。
ノコギリクワガタは成虫の形になってから1年間土の中ですごして、翌年の初夏に出てくると聞いていたので、誰かが掘り出したのだろうと思っていました。


しかし、今家にいるノコギリクワガタは、観音山で気の幹を這っていたところをつかまえました。アカアシクワガタは土合駅舎の明かりに飛んできました。


子供のときもたくさんクワガタを飼いましたが、ここまで長生きは初めてです。
11月末にはみんな死にました。


こういう事ってよくあることでしょうか?
ご参考までに。



富岡の県立自然史博物館に、宇宙空間から飛来する高エネルギーの宇宙線を観測するアルコール霧箱があります。宇宙線が変化・形成した、電子やμ粒子が地上に降りそそいでいます。それが箱を貫くと、アルコールの霧がジェット機の飛行機雲のように走ります。


霧箱で観測できるそれは、長男を連れて行った10年以前は、1秒間に数個でした。昨年行った時は、冬場温泉の湯煙が沸き立つようでした。


小学生の子供が言うには、「テレビに出ていたマヤの人が言うように、新しい種ができたんだ。クワガタムシのイノベーターだ。」 (アニメ・ガンダムのイノベーターは長寿命。)


NASAも認めている太陽活動の歴代まれに見る昂進を思うと、子供のたわ言と済ましていいものか、若干不安が残ります。


種としての個体数が激減する時、人類より前から生存しているクワガタムシが、
個体の寿命を延ばすことで切り抜けてきたとすることも、現実的仮説としてなら許容されます。


文部科学省のホームページを見ると、放射線審議会の「航空機乗務員の宇宙線被爆管理に関するガイドライン」なるものが掲げられています。


40年前、小学生の時、子供向け科学図鑑で見た、放射線を照射して遺伝子を変え、突然変異を起こさせて品種改良する実験農場の写真を思い出してしまいました。それは、放射性アイソトープ容器を中心に、同心円状に広がる、曼荼羅のようでした。



(ノコギリクワガタは1月8日まで生きていました。最後まで外殻は撥水性を保ち、土が付着せず、足先のつめは全部そろって機能していました。老化の仕方が普通ではありませんでした。今年は夏休みが終わったら山に逃がそうと、子供と話しました。)