--  お知らせ2015 --



最近の授業から
(中学理科化学反応式・くりかえしチェック英語と社会) (2015年6月7日)

《中学理科》
化学反応式の勉強で、反応式の各項の係数を決める未定係数法を話題として紹介しました。

中学校の授業では取り上げないことが多いようです。
また、先生が説明しても、中学生は反応式を丸暗記してすませがちです。

未定係数法は高校で化学基礎を学習すると必ず出てきます。
中学生ですので、連立方程式を立てることはせずに、数字を書き込んでいく簡単な方法を練習しました。

記憶する内容が減ります。何と何が反応して何が生じるかに注意を集中できます。
テスト時も、ケアレスミスを防げますし、勘違いに気づいて修正することがたやすくなります。
練習しておくと便利です。


《くりかえしチェック》
学友舎のご利用方法にはいろいろな形があります。
これは「基礎の勉強は、大手通信教育と学校の宿題で、毎日家庭学習しているので、間違えやすい点とテストでのポイントを塾でチェックしてほしい」とご要望の生徒さんの例です。

英語
英語につきましては、学校で進んだ部分の英単語チェックを繰り返してきました。

苦手だとのことでしたので、とにかく毎回、日本語から英単語に直して書くチェックをしてきました。
最初は1/3ほど間違えていたつづりも、4回も繰り返すと、かんぺきになりました。


期末テストが近づいてきましたので、ご本人の学習の進み具合から推測して、間違えやすい英文について、問題を追加し始めました。

新出単語のつづりはすでに繰り返しチェックしてできていますから、こちらは繰り返し回数が少なくておぼえられます。

テスト前までに、最低2回、本人の復習を含めて3回、本人が間違えやすい英文を繰り返しチェックします。


社会
これも苦手とのことで、今回は、歴史についてまとを絞り毎回くりかえしチェックしています。

塾問題集の暗記練習用ページを利用して、教科書の「幕政の改革」の単元について的を絞りました。
前回までに正解をかんぺきに言えるようになりましたので、漢字を書けるようにチェックを始めました。

基本を全般的に記憶しましたので、直前はテスト標準問題を使って、復習的に練習できます。


あせってすべてをカバーしようとすると、身につくことも身につかなくなってしまい、自信も失ってしまうことがよくあります。
 ( 学校のワークによる宿題と通信教育は、通例そのパターン です。)

繰り返しにより確実にできるようになる、という自覚と自信を、3年生になる前に身につけるために、あえてまとを絞りました。

もちろん、高校入試の出題傾向と受験生の得手不得手を考慮しています。
                             (2015年6月7日)


(6月25日追記)
くりかえしチェックを重ねた生徒さんですが、今回、社会科テスト前日に時間が取れましたので、学友舎の社会科教材を使用して、必出事項の総復習をしました。
(学校ワーク等の宿題は家庭学習ですでに終えていて、実技科目の試験がなく理科と2教科でした。)


「試験に出る形で覚える」というのが、大方の教材を飾るキャッチコピーです。
それはそれで、記憶心理学の超古典的理論に基づいています。
 (たとえば これこれです)
全く同じ問題が出た時は、とても効果的です。問題条件が一部変えられていたり、見たことのない問題では、勘違いして間違えてしまいがちです。

「過去問」を覚えるというのは、この学習方法の典型です。


一方、学習理論には、メンタルモデル理論というのもあります。
(なぜか日本語文献がありませんが、子どもについてコンピュ
ーターのユーザーインターフェイス開発元祖@元祖A)

問題に答えるとは、同じ内容の記憶を再生することではなく、必要限の知識が体系化された心の中のモデルと、課された問題を比較して、知識を再構成すること、ととらえる見方です。

こちらは、全く同じ問題というのはあまりありませんが、練習問題とくらべて条件が一部変えられたテスト問題に、引っかけられることが少なくなります。

新作問題にも効果的で、より実際のテスト向きです。
現在、主流となっている問題の内容にも対応しています。

学友舎で採用している教材は、どちらかと言いますと、後者の考え方で工夫され編集されています。


通信教育を受講されていても役立つと判断し、前日に課題をお渡ししましたが、夜遅くまで頑張って学習されたようです。

3年生になった時の、受験勉強のコツにも通じますので、それを体得する一環として、課題をお渡ししました。


(2016年12月追記)
この生徒さんは、タブレットによる通信教育から学友舎での対人ペーパーアンドペンシルの学習に切り替えて1年ほどで、定期テスト学内順位が100番以上がりました。
このような方もいらっしゃいます。
1年生のはじめから・・・と思うと若干残念です。
                                (2015年6月7日)