--  お知らせ2016 --
 



【最近の授業からいくつか (小・中・高) 2016年 3学期】(2016年2月10日)

 《小学生算数》

  4年生は加減乗除の混ざった少し長い式の計算の決まりを復習しました。

  小学校では、与えられた式の右側に=を書いて計算を続けます。
  中学と高校では、与式の左下に=を書くことが多くなります。

  複雑な式の場合、後者の方が前後の式の項の対応を目視しやすいため、簡
  単に計算できます。

  計算の決まりに早く習熟するためと、中学進学後、文字式の計算へたやす
  く進めるように、与式の左下に=を書く表記法で練習しました。

          -------------------------------------------

  6年生は、量の単位について学習しました。(mm,cm,m,kmやmL,dL,L,kLなど)
  学校のテストは終わりましたが、塾ではくりかえし練習しています。
  週2日の方は3日練習します。週1日の方は、時間の関係から2日となる
  ことがあります。


  単位の関係表が書けることを目的にせず、応用問題の計算の中で単位を変
  換できるように練習します。
  (単位変換ができる人が問題を解く際、関係表を思い浮かべていないことがほとんどかと)

  練習方法としては、大手学習塾や東京等の進学教室で広く採用されている
  方法です。
  小学校の先生の指導方法とは部分的に異なるかもしれませんが、よろしく
  お願いいたします。


  単位の変換は小学生と中学生には難しいところです。
  学校での1週間の授業ではクラスの大半は身につかない、というのが実際
  ではないでしょうか。

  ある小学校では、テスト得点が低かったため、珍しく再テストしました。

  中学2年生の夏休み以降、受験対策として復習をしますと、単位の変換が
  完璧にできる生徒さんは稀です。

  再テストしてくださった先生は良心的かと思います。

 《中学生英語》

  ある中学の先生がスラッシュ・リーディング的な英文和訳を始めました。
  学友舎での区切りの入れ方とは異なるところもありますが、内心ほっとし
  ています。


  学校の授業が、漢文読み下し式の後ろから訳していく英文の意味の取り方
  ですと、学友舎でスラッシュリーディングを練習しますと、学校とくい違
  いが生じます。

  そのため、生徒さん自身の英文理解方法として取り入れてくださるのは、
  個人差はありますが、2年生の半ば過ぎ、途中入会の方の場合は1年後、
  ということがしばしばありました。

  学校でもスラッシュリーディング的な指導をしていただけると、学友舎で
  もすんなりと抵抗なく進められます。


  高崎市内の大手学習塾と成績優秀者を誇る学習塾では、以前からスラッシ
  ュリーディングを採用しています。

 《中学生理科》

  中学2年生は「電流とその利用」について学習しています。

  教科書の伝統的解説は、電流による磁界は「右ねじの法則」、電流が磁界
  から受ける力は「フレミングの左手の法則」、発電機については「フレミ
  ングの右手の法則」でした。


  一方、首都圏の大手学習塾や市販参考書は、フレミングとは違う形の手の
  ひらの利用方法を教えていました。
  それは、大学受験用に予備校で物理の時間に教えるものでした。

  その、学習界で広く利用されてきた手のひらの利用方法を『許容する』中
  学の先生が現れたようです。


  実は、学友舎も10年以前から、予備校方式の手のひらの使い方を解説した
  教材を利用してきました。

  ところが、学校がそれを許容しないために、まじめに先生の言うことを聞
  いた生徒さんが間違えて、予備校方式の生徒さんが正解するという、笑い
  話のようなことがしばしばありました。

  そのような事が少なくなるかとほっとしています。

         -----------------------------------------

  ゆとり教育が終わってから、定期テストの各教科平均点を意図的に65点
  前後にするために、かなり難しい問題も出題されています。

  現実的問題としまして、一人一人の当面の得点目標から逆算して、応用問
  題の練習にあてる時間を決めています。


  基礎から標準的な内容の理解と定着が課題の場合、そちらのくりかえし練
  習の時間を削って発展問題に取り組みますと、「発展問題はできたが、基
  本的な正答率の高い問題がたくさんできずに、得点が低かった」というこ
  とが起こります。

  その場合、3年生で受験対策に取り組む際に、基礎のくりかえし練習に時
  間をさかれますので、結果として得点が上がらない、ということになりか
  ねません。学習塾としましては、それは避けます。


  定期試験前に、臨時に時間を追加して、発展問題を練習することもできま
  す。

 《中学生社会》

 「塾で一通り暗記練習したが点が取れなかった」ということを防ぐために、
  その時間内に、1回目に覚えられなかった内容のくりかえし復習を取り入
  れています。(時間的にできる限り他教科でも)

  1回目にできなかった問題には印をつけ、回答欄を空白にして再度練習し
  やすくしています。
  前の出席日にできなかった問題を、もう一度解いてみて覚えたか確認して
  から、次の内容の練習に移っています。(週2日以上の方)


  時間の関係から、塾の時間内には範囲が残ることもありますが、練習方法
  は身につきますので、家庭学習できます。
  定期テスト前に臨時に追加出席して練習することもできます。


  また、標準的な項目と内容については、学校の宿題をする中でおぼえられ
  ている生徒さんは、標準的内容の暗記練習は省略して、総合問題で弱点を
  チェックすることもあります。

 《高校生数学》

  高校2年生は微分積分を学習しています。

  文科系の場合、ゆとり教育以来、教科書の積分単元から、立体の体積を求
  める問題と、速度と位置についての問題が削除されました。

  そのこともありまして、微分と積分の関係を現実の問題として把握しずら
  くなっています。

  教科書では触れられていないようですが、接線の傾きから積分を利用して
  整関数を求める問題と定積分で表された関数について補足練習します。
                                  (2016年2月10日)