--  お知らせ2016 --
 



【中学生 社会・理科の学習のポイント(教科書の記述と学習指導要領) 】
                                  (2016年4月24日)

 以前、ゆとり教育が始まった際に改訂され出版された教科書は、それ以前よ
 り内容が約3割削減されていました。
 薄くなり、同じ項目の説明も専門用語が日常語に変えられ、歴史では歴史上
 の人物や地名等の固有名詞が省かれたりしました。

 それによる成績上位の生徒の学力低下を防ぐために、文部科学省が告示する
 学習指導要領の範囲を超えた内容を、教科書に載せることが許されました。

 2012年の指導要領改定後も、学習指導要領の範囲を超えた内容が教科書を飾
 り、昨年と今年2016年度の教科書部分改訂で、さらに盛りだくさんになりま
 した。

 能力のある人を伸ばし、教科の枠を超えて考える思考力を養うという、2016
 年度改定予定の新指導要領を予測して、先取りしています。


 教科書を盛りだくさんにしても、それを使用する中学生が、突然教科書に合
 わせて知的に「進化」するわけではありませんから、定期テストや高校入学
 試験の問題は、現実の中学生の理解力と記憶力を配慮したものになります。
 
 ほとんどの問題は、今までに作成された、公立・私立学校のテスト問題を引
 き継いで工夫したものになります。
 どの教科も、発展問題はいざ知らず、基礎から標準的な内容は変えようがあ
 りませんから、テスト問題の大半は、今までと同じ様なものになります。


 しかし、内容が盛りだくさんの教科書を配られた中学生のみなさんは、何が
 基本で標準かわからなくなります。

 学友舎で使用します教材のまとめのページは、何が基本で標準かを示してい
 ます。
 授業を受ける際に予習として目を通しておくと、授業内容の大切な点がわか
 ります。

 学友舎では教材のまとめの解説ページをそのように位置付けて利用します。
 そこには、教科書に書かれていても書かれていないことがあります。それ
 は、テストで問われることがまれという事です。


 総合問題に打ち勝つコツは、1年生と2年生の時に基礎から標準の知識をしっ
 かりと習得することです。
 その上で、主に3年生の夏休み以降、身につけた知識を組み合わせて考える
 練習に進むと効果が出ます。

 総合問題と新傾向問題を解くコツは、それらの過去問を丸暗記することとは
 少し違うようです。
                           (2016年4月24日)