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【小学生の塾教材学習ペースと中学での学力順位】   (2016年7月7日)

「学友舎で使用している小学生用教材(ほーぷ)の学習ペースから、中学に進学してからの学年順位が予測できますか」とのご質問をいただきました。

中学進学後の家庭学習のあり方により一口には言えませんが、大雑把には、次のようになります。


週1回のペースで、小学校の授業に合わせて、算数テストで95点から100点を取れるように練習し、時間内に国語の読解問題もできる場合は、中学に進学してから、平均点以上での成績向上が課題になることがほとんどです。

おなじく週1回のペースで、算数テストで90点以上とるために、算数の学習で時間いっぱいになる場合は、中学に進学してから、家庭学習をさぼると、平均点にとどかないことがあります。


今まで、週1回の場合、算数を優先して時間を配分してきました。
読書習慣の変化とゲーム機器や携帯を含めたモバイル遊びの広がりとともに、算数優先を見直した方が良いのかもしれない、と思案しています。

算数の得点が100点から多少下がっても、国語とバランスよく学習した方が、結果として、中学へ進学した後数学の成績もよくなる、と考えざるを得ないケースが増えています。

今、一部の生徒さんから、そのような方針で、中学へ進学した後の学力の伸びを、より重視した指導方法に変えつつあります。


小学生に学校の算数業者テストで100点をとらせるのは、時間さえかければ簡単なことです。
しかし、小学生の時に、塾で週1回勉強してテストで100点をたくさんとった、という記憶は、幼い児童の自己認識を甘くして、中学進学後に家庭学習しなくなる確率を高めてしまうのかもしれません。

塾生のみなさんが100点をとってくると楽しいですので、少しばかり未来への配慮に欠けていたかもしれません。
                          (2016年7月7日)