--雑談・塾長のつぶやき-- 学友舎高崎(学友舎 lab)
小中学生と携帯とインターネット 2010年 秋
(2014年追記)
40年前からは想像もつかないこと
インターネットの功罪
お宝サイト集・フィルタリングの抜け道
ネット・トラブル
学友舎塾長も試してみると
中学生とはいえ、ネットはおおかた週刊誌の代わり
毎年のように、親御さんがパソコンと携帯をたたき壊すことが
携帯電話による成績低下・・経験的事実
自律神経失調症と深夜徘徊(はいかい)も
ウインドウズ95当初とは、インターネットは様変わり
携帯とネットでお困りの時は学友舎へ
(2014年追記)
《wifiの渦の中》
これを書いてから4年たちましたが、携帯とパソコンの地位をiPhoneとタブレットが奪ったようです。
接続規制をかけたりなさっているようですが、思春期のかけがえのない時間をバーチャルワールドの流行に奪われる図は変わらないようです。
Youtubeへの投稿に時間を費やす中学生も増えています。家庭学習の時間よりスマートフォンを見ている時間が長い高校生や大学生は、今や「普通」ではないでしょうか。
フランスのエルビル・サンクレーン市は、市内の学校・幼稚園から2校の例外を除いて、wifiを2009年に撤去しランケーブル化しました。公共施設からも撤去したと聞きました。ドイツやスイスの学校でも、公的機関から勧告されている、健康への悪影響の懸念からです。
学友舎 もそれにならって、ホームゲートから光ケーブルがはいまわっています。
しかしまあ、パソコンがご近所20軒ほどの wifi 電波を拾いますから、もう何しても同じかもしれません。
《ネット授業が奪う事》
中学生向け大手通信添削教育では、ネット授業とかもあります。
しかし、授業を見てできるようになるなら、つまり、説明を見て聞いただけで、問題の解法を考えられ、正解を思い浮かべられるなら、学校で授業を受けているわけですから、すでに可能なはずです。
それでもテストでできなかったりするのは、説明を聞くこととは別に、解法を考えたり、正解を思い出してみる練習が必要だからです。
ネット授業は、優しくもっともらしい言葉で、その能動的な練習の時間を奪います。その結果は、容易に推測できます。
説明を聞いてわかったという、満足感は残りますが、テスト得点は伸びません。
(私の子供で実証ずみです。ネット授業でうまくいく方々もいらっしゃるとは思いますが、ペーパーアンドペンシルに変えて、成績は100番以上あがりました。)
大人でさえネットにはまる人がいる今日この頃、子供たちは大変です。スマートフォンの小さなスクリーンで世界をのぞいて。
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(以下2010記)
【40年前からは想像もつかない事】
中学生の皆さんの話を聞いていますと、自分の部屋にパソコンがあって、テレビが映りインターネットにつながることが増えています。小学生でもそのようなケースが増えています。
私が中学生だった40年ほど前には想像もつかなかったことです。
【インターネットの功罪】
携帯はネットに接続できない場合が増えています。しかし、まだまだ携帯もパソコンもネット接続ができる場合が多いようです。
小学校でする「調べ学習」が大きな落とし穴になっています。保護者の方々は、生徒さんたちが自室でパソコンを使用しインターネットを利用して調べ学習をしている、とほほ笑んでいます。
当の生徒さんは、調べ学習は、学校で教えられたホームページからダウンロードして済ませ、あとは禁断のネットサーフィン三昧、という事もしばしばあります。
【お宝サイト集・フィルタリングの抜け道】
「お宝サイト集」なる月刊誌の愛読者の中学生もいました。
学校では、閲覧履歴の削除方法やフィルタリングの抜け道について、小中学生が情報交換しています。だいたい、まともにフィルタリングをかけると、インターネットエクスプローラーのオープニング・ページも開けません。
(2014追記)
4年が過ぎ、最近のアンチウイルスソフトに付属している子供向けフィルタリング機能は、
ずいぶんと進化して実用的になりました。
【ネット・トラブル】
生徒さんから聞いた身近な話でも、40万円の閲覧料を請求されたとか、生徒さんがファイアーウォールを適切に設定せずに使用した保護者の方のラップトップが、ウイルスに感染してフリーズしたとか、5年ほど前から聞きます。
【学友舎塾長も試してみると】
私も試してみようと、いくつかやばそうなページを開いて放っておくと、ひっきりなしにブロックしているポートにアクセスしてきました。
アンチウイルスソフトの逆探知機能を使って、どこのコンピューターからファイアーウォールを突破しようとしているのか、表示させてみました。
世界地図に重ねて表示すると、アメリカと中国からが多く、身近なところでは埼玉と東京の境あたりにもしつこいのがありました。
逆探知してユーザー名とパソコンを特定しようとしましたが、ほとんどすべてブロックされました。
ping 要求等、拒否するように設定しておかないと、位置どころかパソコンにつけた名前まで知られてしまいます。
ご注意! (2014追記)
お試しになる際は、壊れてもよいパソコンで。
OS(ウインドウズなど)をハードディスクにインストールしな
おす羽目になることがあります。
最低限、データのバックアップをしてから試すことを、お薦
めします。
位置情報を把握されたら、google mapであっという間に家の
前まで訪問されます。
【中学生とはいえ、ネットはおおかた週刊誌の代わり】
生徒さんの中には、NASA(アメリカ航空宇宙局)のホームページを見ていたり、勉強に関するサイトを利用している方もいます。
(これを書いたころは確か日本語のサイトがありました。今はなくなったようです。世界の中での日本人の位置付けの変化が分かります。 2014追記)
とはいえおおかたは、男性・女性週刊誌の代わりではないでしょうか。
また、爆発物の作り方とか殺人の仕方とか、タブーには触れてみたいものです。わざわざ東欧圏のわけのわからないゲームサイトに出向き、ウイルスに
やられた人もいました。
【毎年のように、親御さんがパソコンと携帯をたたき壊す事が】
学友舎 に限っても、中学3年生になるころから中学3年生の終わりにかけて、生徒さんが使用している携帯とパソコンを、保護者の方がたたき壊す悲劇に、しばしば遭遇します。
そのようなことが起きないために、どのように工夫すればよいのか、正解はわかりません。我が家では「いちいち対処が面倒だから、中学生までは携帯もパソコンも持たせない」、これで押し通しました。
【携帯電話による成績低下・・経験的事実】
もちろん、携帯とパソコンを持たせなければ成績が学年1位になるわけではありません。
しかし、塾で知りえた事実をまとめますと、中学生で、パソコンか携帯を与えられた後の成績低下は次の通りでした。学年100人に換算して、成績低下は最小で7位、最大で71位でした。平均すると100人中50番くらいテスト成績が下がりました。
この8年間、学友舎 の塾生さんで、携帯とパソコンを与えられてから、成績が下がらなかった人は一人もいません。成績が低下したために、対策としてインターネットに接続できなくした携帯を使用し続けた生徒さんで、その後成績が上がった人はいません。
中学生で携帯のメールに夢中になるのは、残念ながら、成績が真中から下の生徒さんがほとんどです。メールに時間を費やしていると、頑張って勉強しても平均点からその少し上という事がほとんどです。
それでも、メール仲間の内ではトップだったりしますから、それ以上の意欲が湧きません。
このことが学習を進めさせるにあたりしつこい障害となります。
ある生徒さんの携帯をネットから遮断しても、生徒さんはグループで生活しています。まだネット接続している仲間の携帯から、ネット情報は瞬く間に拡散します。
【自律神経失調症と深夜徘徊(はいかい)も】
携帯とパソコンでテレビとゲームが見られる場合、布団の中でそれらを楽しんで夜型生活の寝不足になってしまい、昼間の生活に適応できなくなることもあります。
深夜徘徊の下準備になることもあります。中学3年生にもなりますと、夜の公園から携帯でお呼びがかかることもあります。
ちなみに、学友舎横の公園にたまに集います不良の方々は、まず一人か二人が「この公園は夜遊びできる」と判断すると、携帯でお友達に連絡を取り、すぐさま10名ほどにふくれあがります。
(110番してパトカーに巡回してもらい補導してもらっています)
学業不振と不良化には、必ずと言ってよいほど、携帯電話とインターネットがかかわっています。
【ウインドウズ95当初とは、インターネットは様変わり】
ウインドウズ95発売当時のインターネット・エクスプローラーのオープニング・ページと現在のそれを比べますと、大学・教育機関向け情報誌と週刊誌との違いの観があります。世の中売れれば法律ギリギリ何でもありの見本とでもいえましょうか。
【携帯とネットでお困りの時は学友舎 へ】
携帯とインターネットを与え続けて、かつ、成績向上をおはかりになる場合も、学友舎 へどうぞ。時間はかかりますが、根気よくご指導いたします。