--  雑談・塾長のつぶやき--                                                                                                                                            学友舎高崎(学友舎 lab)
 
 
消しゴムは時間の無駄                         2014年/3月/17日
   ここ数年増えつつある怖い話
   原因は分かりません
   これは学習指導か生活指導か
   ちりも積もれば山となる・・・テストで点差が開く1要因



【ここ数年増えつつある怖い話】

   これは、ここ数年増えてきました、よくある話です。

   学友舎では、算数と数学の時間に、計算用のPPC用紙(A4版)をお渡しし
   ます。
   そこに書いた計算を、計算するたびに消しゴムで消して、消しかすで彩
   られた白紙のPPC用紙を、机に残していく生徒さんが増えています。


【原因はわかりません】

   学校で使用するテスト用紙と問題集の紙面に、ひっ算と計算の途中を書
   くスペースがたりないことが原因だ、と思っていました。
   つまり、それに備えて、消してスペースをふたたび確保する練習に励ん
   でいるのだろう、と推測していました。

   それはそれで、計算スペースのない、妙なテスト用紙を配られる中学生
   には、切実な問題なのですが、何かそれだけでは説明がつきません。


【これは学習指導か生活指導か】

   ある知人は、「まちがえた時の証拠を残さないためだ」とまで言いきり
   ます。
   確かに、まちがえを指摘しますと、その答をさっと消して、正解が書か
   れていたのに消してしまった、と主張することもあります。

   何も書いてありませんから、そう言われれば、私は、生活指導ではなく
   て、教科の指導をしていますから、私がボケたことにして学習を先に進
   めています。


【ちりも積もれば山となる・・・テストで点差が開く1要因】

   なぜなのか「本当の所はあまり問い詰めない方が、お互いの人間関係と
   学習の進歩のためには良い」と判断しまして、さらりとかわしています
   が、時たますごいことが起きます。

   算数あるいは数学の、40分から45分間のテスト時間のうち、10分から
   15分を、一度書いた計算を消しゴムで消す作業に費やす事態です。
   塵も積もれば山となるで、油断しているとたまに発生します。

   これは極端なケースですが、テスト時間のうち、5分以上を消しゴムで
   消すことに費やしている生徒さんはたくさんいます。
   その時間を、問題への解答と見直しにあてている人たちには、とうてい
   かないません。


   学友舎では、計算用紙は必要なだけ使用してください。
   消しゴムで消さない練習も大切です。

   誰がそう言ったとか書きませんが、超高名な複数の科学者の方々の意見
   をまとめますと、「消しゴムでちょくちょく消すと、覚えるまでに時間
   がかかり、同じ間違いをしつこく繰り返す」そうです。

   塾での体験からも同感です。


   消しゴムでいちいちきれいに消していますと、算数・数学の勉強に時間
   をとられて、他教科の勉強時間が少なくなります。
   1年経過しますと、消さずにスムーズに進む生徒さんに比べて、学習内
   容がかなり限られます。
   算数・数学以外の、他教科の成績が下がることもしばしばです。