-- お知らせ2020 -- 学友舎高崎(学友舎 lab)
【 双方向オンライン授業の長所と短所(コロナ休校期間の経験から) 】
2020年10月17日
コロナ騒動の前から、ご要望にお応えしてオンライン授業を試行していました。はじめはスカイプを利用しました。
授業中の通信障害がしばしば起きたことと、マイクロソフト・アカウントのパスワード管理が煩雑なため、途中からズームに切り替えました。
各オンライン授業とも、同じ時間帯に一名の方との双方向通信でしたので、無料サービスを利用しました。
ズーム・ホストのコントロール画面に赤の他人の連絡先が表示されましたが、サーバーのメールアドレスで登録してそれは解消しました。(3月ごろセキュリティ問題でもめましたので、現在はどうなっているのでしょうか。)
それ以前は、10年ほど前から、メールによる質問の受け答えをしていました。
質問に関連した教材やテストをスマホで接写して送信していただき、こちらからは手書きの返答をスキャナーでスキャンして返信していました。
それはそれで便利でしたが、リアルタイムでないために、お互いの考えていることがずれることがよくありました。
オンラインによるリアルタイム授業では、質問する際の話し方、息継ぎ、口ごもり、声色と抑揚から、感情状態も把握できます。
人間はロボットではありませんから、学習過程には、感情的・情動的な動きが不可欠な構成要素としてかかわっています。
メールによる通信ではそれらはわかりません。双方向オンライン授業では、かなりリアルに、対面しているように感じ取ることができます。不思議ですが、電話よりかなりリアルです。
メールで行っていた接写とスキャナーによる通信は、その場で利用できます。
それに加えて、学友舎には、通信者および教室全体を映すカメラと、教材や手書きの説明を接写するカメラとがあります。
口頭で説明しながら手書きの説明を画面に表示できます。
オンラインホワイトボードも利用しました。教材をオンラインホワイトボードに張り付けて、双方から書き込むこともできます。
その一方、質問を出すには、ある程度の理解が必要です。また、対人関係としては、あらかじめ教室で対面授業を経験して、お互いの人となりや癖を感覚的に把握していることが、双方向オンライン授業のリアル感を高めます。
教室での授業をへたうえで、学習への意欲がある場合は、かなりな効果が期待できます。
質問があまり出ないような学習進捗状態や、若干、目的意識に欠ける場合は、教室での緊張と、こちらからの働きかけが必要です。
ノートの取り方や計算の書き方、暗記練習の仕方など、学習方法の練習は、教室で対面授業する必要がありそうです。
コロナ騒ぎは、得する方は得して、困る方は困って、一区切りしそうですが、双方向オンライン授業、コロナ騒ぎに関係なく、活用できそうです。